- TOEICスピーキングテストではどんな問題が出るの?
- スコアの範囲や評価基準が知りたい
- TOEICスピーキングテストの効果的な勉強法はある?
TOEICスピーキングテストを難しそうと感じる方は多いです。テストの形式や内容を詳しく理解しなければ、攻略できません。この記事では、TOEICスピーキングテストの形式と内容、効果的な勉強法を解説します。記事を読めば、スピーキングテストで高得点を取得するための対策がわかります。
TOEICスピーキングテストは、英語のスピーキング能力を正確に測るための試験です。全体像を理解し、効率的に勉強を進める方法を身に付けましょう。
TOEICスピーキングテストの形式と内容

TOEICスピーキングテストは、さまざまな問題形式で構成されています。各問題の形式と内容を解説します。
問題1〜2:音読問題
問題1〜2は音読問題です。音読問題は流暢さと発音、文章を正確に読む能力が評価されます。短い文章を約30秒で読み上げる形式で、速さと正確さのバランスが重要です。画面に表示された文章を見ながら、自然なイントネーションやリズムで読みましょう。
構文の理解力も試されるため、意味を把握しながら読めるように練習してください。音読の練習を重ねると読む力が向上し、テストで高得点を獲得できます。
問題3〜4:写真描写問題

問題3〜4は写真描写問題です。1枚の写真について45秒間で話します。日常的なシーンや、ビジネスシーンの写真が出題されやすいです。受験者は15秒間の準備時間が与えられ、写真の詳細や背景、人物の行動などを具体的に描写する必要があります。大まかな説明から始めると、聞き手に全体像を伝えられます。
写真の中の人物や物の配置、位置関係を明確に説明しましょう。話の内容が論理的で一貫していることも重要です。
問題5〜7:応答問題
問題5〜7は応答問題で、日常会話でよくある質問に答えます。買い物や旅行に関する簡単な質問が出題されます。問題への解答は、迅速かつ適切にしましょう。質問の意図を理解したうえで、自然な表現を使用してください。時間制限があるため、事前に英語での会話練習を積むと高得点を狙えます。
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問題8〜10:提示された情報にもとづく応答問題

問題8〜10では、表やグラフなどの情報をもとに質問に答えます。与えられた資料を素早く読み取り、正確に把握することが重要です。質問内容が具体的なため、情報を論理的に整理して答える能力が求められます。与えられたグラフのデータを正しく解釈し、質問に対して適切に応答してください。
グラフが特定の商品の売上推移を示している場合は、売上の増減理由や今後の予測に関する応答が必要です。提示された情報を活用して論理的に整理し、精度の高い応答を心がけましょう。問題8〜10を対策すると、実際の仕事でも役立つスキルを身に付けられます。
問題11:意見を述べる問題
TOEICスピーキングテストの問題11では、意見を述べる必要があります。受験者の論理的思考と表現力を評価する重要な問題です。意見を述べる能力は実際の仕事でも役立つため、しっかりと対策を立てましょう。問題11では、指定されたテーマについて1分間話します。自分の意見を明確にすることがポイントです。
意見を述べる際は、以下の順番で情報を伝えるPREP法がおすすめです。
- 結論(point)
- 理由(reason)
- 具体例(example)
- 結論(point)
PREP法を活用すると、一貫性と論理性のあるスピーチができます。個人的な経験や意見を交えれば、試験官に対して強い印象を与えられます。流暢で明確な英語を使い、スムーズに話す練習を積みましょう。
TOEICスピーキングテストのスコアと評価基準

TOEICスピーキングテストのスコアと評価基準を把握しておくと、高得点を目指す際に役立ちます。対策を立てるためにも、正しく理解しましょう。
スコアの範囲
TOEICスピーキングテストのスコアは0〜200点の範囲で、10点刻みで得点がつきます。受験者は、スコアに応じてレベル0〜8の9段階に分類されます。スコアは各問題の得点の合計点です。各問題の得点は、受験者の解答の質にもとづいて評価されます。平均的なスコアは110〜120点程度です。
スコアレポートには、詳細なフィードバックが含まれます。自分の弱点がわかり、次回の試験の改善に効果的です。スコアの範囲を理解すると、目標設定や学習計画を立てやすくなります。より高いスコアを目指すためには、自分の現在のレベルを知り、具体的な対策を講じましょう。
スコアの評価基準

スコアの評価基準は、以下のとおりです。スピーキングテストの解答がデジタル録音され、ONEに送られてETSの認定を受けた採点者によって採点されます。
- 問題1〜10の採点:0~3のスケール
- 問題 11の採点:0~5のスケール
各項目のスケールの合計に統計的な処理がされて、0点~200点のスコアに変換します。
採点のポイント
TOEICスピーキングテストの採点におけるポイントは、以下のとおりです。
- 発音:英語の発音がどれだけ正確か
- 流暢さ:スムーズに話せているか
- 文法:文法的に正しい文章を使えているか
- 語彙の豊富さ:適切な語彙を使いこなせているか
- 内容の一貫性:一貫した内容で論理的に話せているか
与えられた問題にしっかりと応答できているかも重要な評価項目です。評価基準を総合的に考慮して対策すると、高スコアを目指せます。
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TOEICスピーキングテストの勉強法

TOEICスピーキングテストは、適切な勉強法を実践すると効率よく得点アップが目指せます。
音読問題の対策
音読問題の対策は、スピーキングテストにおいて欠かせません。音読問題の対策には、継続的な練習が必要です。発音やイントネーション、リズムを正確にするためには、反復練習で声に出して読む練習を繰り返しましょう。発音やイントネーションの改善には、音声付き教材がおすすめです。
ネイティブスピーカーの発音をまねすると、効果的に音読の練習ができます。発音を録音して確認し、改善点を見つけましょう。短い文章から始めて徐々に長い文章へと挑戦していくと、自信が付きます。スピーキングパートナーとの練習もおすすめです。
TOEIC公式問題集を使用すると、試験本番に近い環境で練習できます。毎日少しずつ時間を作り、継続的に練習すれば、スピーキングテストのスコアアップが期待できます。
写真描写問題の対策

写真描写問題では、写真の詳細を正確に観察することが重要です。場所や人物、物の配置を確認し、写真全体の状況を把握しましょう。全体をつかみ、写真のストーリーを構築してください。主語や述語、目的語の構造を意識して、シンプルな文を作成しましょう。
人物の行動や感情に注目し、誰が何をしているのか、どんな表情をしているのかなどを説明します。時間や季節、天候などの背景情報を加えると、より豊かな描写が可能です。ボキャブラリーを豊富にし、さまざまな表現を習得してください。日常の写真を使って描写問題の練習をしましょう。
定期的に模擬テストを実施し、実践力を養うのもおすすめです。フィードバックを受けて改善点を明確にすると、英語の表現力を高められます。
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応答問題の対策
応答問題に取り組む際は、以下の対策を講じると効果的です。
- 日常会話のフレーズを覚える
- 即座に返答する練習をする
- ロールプレイを行う
- 過去問や模擬試験を使用して実践練習を重ねる
- リスニング力を強化する
- 自信を持って話す練習をする
- 応答を短く簡潔にまとめる
日常会話のフレーズを覚え、即座に返答できる練習を積みましょう。自信を持って話すと、スコアアップを達成できます。
提示された情報にもとづく問題の対策
提示された情報にもとづく問題の対策には、資料を素早く読んで重要なポイントを把握する能力が必要です。限られた時間内で情報を正確に理解し、適切な応答を行う必要があります。提示されたグラフやテキストの内容を短時間で読み取り、情報をもとに質問に答える練習を行ってください。
模擬試験を通じて実践的なスキルを磨くのがおすすめです。模擬試験で本番と同じような形式の問題に取り組むと、情報を効果的に読み取り、正確に答える力を養えます。自分の解答を録音すれば、発音や流暢さが客観的に理解でき、改善しやすいです。
模擬試験と録音確認を組み合わせて対策をしましょう。資料を素早く読んで重要なポイントを把握する練習や、模擬試験を活用すれば、情報を読み解く問題への対策ができます。
解決策を提案する問題の対策

解決策を提案する問題では、自分の立場の明確化が重要です。立場を明確にすると、解答に一貫性が生まれ、論理的な流れで話せます。解決策の提案には、具体的な理由を2〜3個挙げましょう。理由が具体的であるほど説得力が増します。各理由に対して具体的な経験や事例を交えて説明すると、説得力が増します。
具体的な数値を示すとより効果的です。結論部分では再度立場を強調し、要点をまとめましょう。聞き手に強い印象を与えられます。
意見を述べる問題の対策
意見を述べる問題では、自分の意見を明確に述べる必要があります。PREP法を使うと、効果的に意見を伝えることが可能です。結論を簡潔に述べると、試験官は受験者の主張を理解しやすくなります。結論の次は、理由を示してください。なぜ結論に至ったのかを具体的に説明すると、意見の根拠が伝わりやすいです。
具体例を挙げて、意見の説得力を強化します。実際の経験や統計データを用いると、試験官はより納得しやすいです。最後に結論を再度述べて、意見をまとめましょう。試験官は主張を再度確認できるため、話の内容を落とし込みやすいです。意見を述べる練習を繰り返すと、自信が持てるようになります。
練習する際は時間を意識しましょう。短い時間で効果的に意見を伝えるスキルは、実際の試験や仕事でも役立ちます。論理的な流れを意識し、話すスピードや発音にも注意をしてください。
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TOEICスピーキングテストについてよくある質問

TOEICスピーキングテストについてよくある質問をまとめました。受験前に気になる点を解消し、安心して試験を受けるための参考にしてください。
試験中にメモを取っても大丈夫?
TOEICスピーキングテストでは、試験中にメモを取ることは許可されています。応答問題や意見を述べる問題では、瞬時に考えを整理し、適切な解答を準備するうえでメモが効果的です。メモには、解答のポイントをまとめたり、重要なキーワードを記載したりできます。
メモ用紙と筆記用具は試験会場で与えられるため、事前準備は不要です。試験終了後にメモ用紙は回収され、試験の公平性が保たれます。試験のパフォーマンス向上につながるため、積極的にメモを取りましょう。
試験結果はいつわかる?

試験結果は試験日から8営業日以内に確認できます。TOEIC公式サイトで公表されるため、TOEIC受験者IDとパスワードを使ってサイトにアクセスし、スコアを確認しましょう。公式スコアレポートは試験日から約10日後に発送されます。居住地域や配送状況によって、レポートの到着時期は異なる可能性があります。
スコアレポートの到着までに少し時間がかかる可能性もあるため、注意してください。試験結果を早く確認したい場合は、オンラインでの確認が確実です。
受験料と申し込み方法は?
受験料は税込みで7,810円です。支払い方法はクレジットカードやコンビニエンスストア、銀行振込があり、状況に応じて選べます。申し込みは試験日の約2か月前から公式サイトで開始されます。申し込むためにはTOEIC IDの登録が必要なため、事前に登録を済ませておくとスムーズです。
試験は全国各地で開催されます。訪問しやすい会場を選びましょう。申し込みの締め切りは試験日の約3週間前です。早めに手続きをしてください。
まとめ

TOEICスピーキングテストは、さまざまな問題形式に対応した専門的な対策が必要です。スコア範囲は0〜200点で、音読や写真描写、応答などのさまざまな形式の問題が含まれます。各問題の特徴を理解し、問題に応じた対策を取ってください。適切に準備し、TOEICスピーキングテストで高得点を目指しましょう。
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