【TOEICの正しい勉強法は？】レベルやパート、目標別に詳しく解説

30代になってから英語学習を再開する方が増えていますが、勉強の始め方がわからず悩んでいる方は多いです。この記事では、30代向けのTOEIC勉強法を詳しく解説します。

記事を最後まで読めば、効率的な学習方法や目標別の勉強プランがわかり、自分に合った学習法を見つけられます。正しいステップを踏み、効果的にTOEICスコアアップを目指しましょう。
» ビジネスやキャリアアップに役立つTOEICとは？

【初心者向け】TOEICの勉強法

TOEICの勉強を再開する方に効果的な方法は、以下のステップを踏むことです。

上記を取り入れることで、必要な英語力の土台を作れます。

発音練習で土台を作る

発音練習は英語学習の土台となる重要な要素です。正しい発音を身に付けることで、リスニング力やスピーキング力の向上につながります。効果的な発音練習のポイントは以下のとおりです。

以上の方法を組み合わせて、毎日継続的に練習することが大切です。難しい発音の単語や文章をリストアップして重点的に練習することで、苦手な音を克服しましょう。自分の発音を録音して聞き、改善点を見つけることも効果的です。オンラインの発音チェックツールを活用するのもおすすめです。

基本的な英文法を学び直す

基本的な英文法を学び直し、英語力の基礎を固めましょう。正しい文法を身に付けると、自然な英語表現ができます。以下の学習に重点を置くことがおすすめです。

以上の文法項目を理解すると、英語の読解力や表現力が大きく向上します。文法学習では、単に規則を覚えるだけでなく、英文の中での使われ方を確認することが重要です。英語の本や記事を読んだり、映画やドラマを字幕付きで視聴したりすることで、文法の実践的な使い方を学べます。

文法問題集や参考書を活用して、定期的に復習することも有効です。基本的な文法を繰り返し学習し、正確な英語表現を身に付けてください。
» 英語の文法の基礎と効率的な勉強法

TOEIC頻出単語を中心に語彙を増やす

TOEIC頻出単語を中心に語彙を増やすことは、スコアアップの近道です。TOEIC頻出単語リストを入手し、優先的に学習してください。試験に出やすい単語を効率的に覚えられます。単語帳やアプリを活用すると、隙間時間を使って効率的に暗記できます。

フラッシュカードを作成し、通勤や家事の合間などの隙間時間を活用して復習すると、記憶の定着が図れるのでおすすめです。覚えた単語を使って短文を作り、アウトプットすることで、実際に使える語彙力が身に付きます。定期的に単語テストを行い、習得度を確認するのも大切です。

継続的に取り組むことで、着実に語彙力を増やせます。自分に合った方法を見つけて、効果的な学習を進めてください。

英語をたくさん聞いて英語の音に慣れる

英語をたくさん聞くことは、英語の音に慣れるための効果的な方法です。リスニング力が向上し、英語の自然な発音やリズムが身に付きます。以下の方法で英語を聞く機会を増やせます。

日常生活に取り入れ、英語の音に触れる機会を増やしましょう。聞き取れない部分が多くても、継続して聞き続けることが大切です。シャドーイングという練習方法もおすすめです。英語の音声を聞きながら、少し遅れて同じように発音します。英語の発音やリズムに慣れるのに有効です。

英語の歌を聴いて歌詞を理解することも、楽しみながら英語を学べる良い方法です。好きな曲を繰り返し聞くことで、自然と英語の表現や発音が身に付きます。
» 英語の発音が難しい理由と練習方法を解説

【パート別】TOEICの勉強法

TOEICは7つのパートで構成され、各パートで問題形式が決まっています。得点を上げるためには、パートごとの特性を理解し、適切な対策を行うことが重要です。各パートの特徴と具体的な勉強法を知ることで、TOEIC全体のスコアアップにつながります。

Part 1(写真描写問題)

Part 1は、TOEICテストの最初のセクションです。写真を見て英語で描写する力が試されます。写真の全体像を素早く把握することから始まります。以下のポイントに注目して写真を観察することが大切です。

写真の情景を見極めることで、写真の主題や中心的な要素を特定できます。複数の要素の関係性を考えることも重要です。写真の雰囲気や印象を感じ取ることも、正解を導き出すヒントになります。TOEICでは頻出する場合があるので、事前に学習しておくと有利です。準備をして、本番でも落ち着いて問題に取り組んでください。

Part 2(応答問題)

Part 2の応答問題では、短い会話の応答パターンを覚えることが重要です。素早く適切な応答を選ぶ能力が試されます。以下のポイントを押さえて学習してください。

日常会話でよく使われるフレーズや慣用表現を学ぶことも大切です。リスニング力の向上も忘れてはいけません。英語の音に慣れることで、問題文を正確に聞き取れます。

実際の会話を想定しながら問題を解くことで、より実践的な力が身に付きます。文法的に正しい応答を見分ける力も重要です。基本的な文法も確認しておく必要があります。以上の点に注意して学習を進めれば、応答問題でのスコアアップが期待できます。

Part 3(会話問題)

Part 3の会話問題は、TOEICリスニングセクションの中でも重要な部分です。短い会話を聞き取る能力が試されます。会話問題の対策として、日常的な会話表現や慣用句を学習することが大切です。練習方法は以下のとおりです。

キーワードやフレーズに注目して聞く習慣を身に付けると、重要な情報を素早く捉えられます。質問文と選択肢を先に読んでから音声を聞くことで、ポイントを絞り込めます。

Part 4(説明文問題)

Part 4の説明文問題では、長めの説明文を聞いて内容を理解する力が試されます。問題を解くコツは、メモを取りながら聞くことです。話の全体的な流れをつかむことに集中してください。以下の点に注意して取り組みましょう。

否定表現や条件文にも気を付け、同義語や言い換え表現に慣れることも大切です。練習方法としては、繰り返し聞いて内容を確認することが効果的です。実際のビジネス場面を想定して練習すると、より実践的なリスニング力が身に付きます。以上の方法に意識して取り組むことで、Part 4の問題に自信を持って挑戦できます。

Part 5(短文穴埋め問題)

Part 5の短文穴埋め問題は、文法力と語彙力が試されるパートです。以下のポイントを押さえて学習してください。

イディオム(※)や慣用表現の学習も大切です。日常的によく使う表現を覚えることで、問題を解きやすくなります。文脈から適切な語句を選ぶ練習も重要です。前後の文章をよく読み、全体の意味を理解してから解答します。問題文を素早く読み取る技術を磨くことも大切です。制限時間内に問題を解くために、読解力が求められます。

※ イディオムとは、2つ以上の単語が結びつき、本来の意味とは違う意味を表す言い回しのことを指します。

Part 6(長文穴埋め問題)

Part 6の長文穴埋め問題は、1～2パラグラフの長文を読み、4つの空欄を適切な語句で埋めます。文法、語彙、読解力を総合的に問われるパートです。文脈や論理的つながりを理解することが大切です。空欄を埋める際は、前後の文章から適切な語句を選ぶ必要があるので、全体の流れを把握してから取り組みましょう。

以下の点に注意しながら学習を進めてください。

効果的な学習方法として、長文を多く読んで練習することが挙げられます。文章の構造や論理展開に慣れて、本番でも落ち着いて問題に取り組めます。

Part 7(読解問題)

Part 7の読解問題は、TOEICテストの中で最も時間がかかる部分です。長文を効率的に読み解く力が求められるため、読解力を向上させる方法を以下に紹介します。

Part 7は時間との戦いなので、効率的に解答する力が必要です。
» TOEICの効果的な時間配分のコツを解説

【目標得点別】TOEICの勉強法

TOEICの目標得点(600〜900点)によって勉強法が変わります。目標に応じた勉強法を選び、毎日少しずつ学習を続けることで、TOEICスコアアップが可能です。

600点を目指す場合

600点を目指す場合、基本的な文法と語彙力の強化に集中することが重要です。TOEICの基礎を固めることがスコアップにつながります。TOEIC頻出単語3000語程度を習得し、リスニングセクションで7割以上、リーディングセクションで6割以上の正解率を目指します。

読解力を高めるには、短文読解から始め、徐々に長文読解に挑戦してください。時間配分の練習を重視し、本番の時間感覚に慣れることも大切です。自分の弱点パートを見つけ、集中的に強化することで、効率的にスコアアップを図れます。

700点を目指す場合

700点を目指す場合、バランスの取れた学習アプローチが重要です。文法や語彙、リーディング、リスニングの各分野を偏りなく強化することで、確実にスコアアップを狙えます。

単語帳を作成して頻出単語を確実に覚えることや、過去問を解いて本番の雰囲気に慣れることも、700点突破への近道となります。

800点を目指す場合

800点を目指す場合、高い英語力が求められます。800点を達成するには、文法や語彙、リーディング、リスニングをバランスよく強化することが重要です。勉強時には以下の点を押さえてください。

本番形式に慣れることや、素早く正確に情報を把握する能力を養うことが大切です。英語ニュースを活用して、実践的なリスニング力を養うのも効果的です。毎日30分以上の英語学習時間を確保し、継続的に取り組んでください。定期的に模擬テストを受け、自分の弱点を把握して改善していくことで、着実にスコアを伸ばせます。

900点を目指す場合

900点を目指す場合、高度な英語力が求められます。リーディングとリスニングのバランスを取りつつ、難易度の高い内容に挑戦することが大切です。以下の方法で学習を進めていくことがおすすめです。

リスニングでは、早口や方言にも対応できるよう訓練を積みます。定期的に模擬試験を受けて弱点を把握し、改善することも重要です。英語のポッドキャストやTEDトークを(※)活用して、さまざまな話題に触れることも語彙力や理解力の向上に役立ちます。

文法や語法の細かいニュアンスまで理解を深めることで、より高度な英語力を身に付けられます。

※ TEDトークとは、各分野で活躍する人のプレゼンテーションや講演の動画をアーカイブで視聴できるサービスです。

効率的にTOEICの勉強をする方法

効率的にTOEICの勉強をする方法は以下のとおりです。

正しく実践することで、自分に合った効率的な学習が可能です。

自分の英語レベルと苦手分野を知る

TOEIC対策は、自分の英語レベルと苦手分野を知ることから始めます。正確な自己分析により、適切な学習計画を立てられます。まずは公式問題集や模擬試験を受けて、現在のスコアを把握してください。客観的な英語力の指標が得られます。

試験日を決めて勉強のスケジュールを立てる

試験日を決めて勉強のスケジュールを立てることは、効率的なTOEIC学習につながります。計画的に取り組むことで、着実にスコアアップを目指せます。試験日の3〜6か月前に受験を決めるのがおすすめです。学習計画では、以下のポイントを押さえてください。

計画的に取り組むことで、効率よく学習を進められます。無理なく続けられる範囲で計画を立て、着実に前進しましょう。

目標スコアを設定する

目標スコアを設定することは、TOEIC学習の効果を高めます。数値目標があると、モチベーションを維持しやすくなります。模擬テストを受けるなどして、自分の現在のレベルを知ることが大切です。短期目標と長期目標を設定しましょう。目標は「3か月で100点アップ」といった具体的な数値にするのがおすすめです。

一気に高い目標を達成しようとするより、段階的に目標を設定する方が継続しやすいです。目標スコアに応じた学習教材を選択して、効率的に学習を進めてください。
» スコア別に解説！TOEICの効果的な勉強方法

最適な勉強環境を整える

最適な勉強環境を整えることは、学習するうえで重要です。集中力を高め、学習効果を最大限に引き出せます。静かで集中できる場所を確保することが大切です。快適なデスクと椅子を用意します。適切な照明を設置することも忘れてはいけません。スマートフォンなどの気が散る要素を排除することも効果的です。

自分に合った最適な勉強環境を見つけ、継続的に学習しましょう。

まとめ

30代から英語学習を始める人にとって、TOEICの勉強は新たなチャレンジです。効果的な学習方法を実践することで、着実にスコアアップを目指せます。発音練習や基本文法の復習から始め、TOEIC頻出単語の学習やリスニング力の向上に取り組んでください。

自己分析を行い、弱点を把握することで効率的な学習が可能です。学習計画を立て、明確な目標スコアを設定します。快適な勉強環境を整えることも重要です。集中できる場所で学習することで、効率よく英語力を伸ばせます。正しい学習方法を組み合わせることで、30代からでも着実にTOEICスコアアップできます。